「ザマミー／呪われた砂漠の王女」は、トム・クルーズを主演に迎え、ダーク・ユニバースシリーズの第一弾として大々的に公開されました・・・・・
が、その期待とは裏腹に、多くの観客から「ひどい映画」と酷評されています。
この記事では、なぜこの映画がそのように評価されたのかを探るとともに、あらすじや出演者、映画ファンの声を交えて徹底的に分析します。
記事のポイント
ひどいと酷評されるザマミーはどんな映画？
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— ジョニー (@jhonny1968) December 13, 2020
「ザマミー／呪われた砂漠の王女」は、2017年に公開された映画で、ダーク・ユニバースシリーズの第一弾として制作されました。監督はアレックス・カーツマンで、主演はトム・クルーズが務めています。この映画は、古代エジプトの王女アマネットが呪いをかけられ、現代に復活するというストーリーが中心です。しかし、その内容や演出に対して多くの批判が寄せられ、「ひどい」と酷評されることが多い映画となっています 。
映画のテーマは、古代エジプトの呪いと現代の科学の対立という壮大なものですが、脚本の矛盾や展開の不自然さが目立ち、視聴者からの評価は低いものとなっています。また、トム・クルーズという大スターを主演に据えたにも関わらず、彼の演技やキャラクター設定が物語に深みを与えられていないと感じる観客も多いようです 。
ザマミー｜呪われた砂漠の王女の出演者
「ザマミー／呪われた砂漠の王女」の主要な出演者は以下の通りです：
- トム・クルーズ：ニック・モートン役。元軍人であり、アマネットの墓を発見してしまう。
- ソフィア・ブテラ：アマネット役。古代エジプトの呪われた王女。彼女の妖艶な美しさと恐怖の二面性が話題になりました。
- アナベル・ウォーリス：ジェニー・ハルジー役。考古学者であり、ニックと共に冒険する。
- ラッセル・クロウ：ヘンリー・ジキル役。謎の特務機関プロディジウムのリーダー。彼の二重人格という設定は、物語にもう一つのスリルを加えています 。
これらの俳優陣は豪華ですが、映画の出来に対しては評価が分かれています。特に、ソフィア・ブテラ演じるアマネットのキャラクターは、その美しさと恐ろしさが同時に描かれており、視覚的には印象的ですが、物語全体としては深みが欠けるとの意見もあります 。
ザマミー｜呪われた砂漠の王女のあらすじ（ネタバレ含む）
映画は、古代エジプトの王女アマネットが父王によって王位継承から外されるところから始まります。アマネットは邪神セトと契約を結び、家族を殺害しますが、その後、生きたままミイラにされ、遠く離れた砂漠に封印されます。
現代において、ニック・モートン（トム・クルーズ）と戦友クリス・ヴェイル（ジェイク・ジョンソン）はイラクでアマネットの墓を発見します。考古学者ジェニー・ハルジー（アナベル・ウォーリス）の忠告を無視して墓を開けたことで、アマネットは復活し、世界を混乱に陥れようとします。アマネットはニックをセトの容れ物として選び、彼を支配しようとしますが、最終的にニックは彼女を倒し、自らが新たな神となることを選びます 。
物語の展開は急速であり、視聴者にとって理解しづらい部分が多いとされています。特に、キャラクターの動機が不明確であること、急展開のアクションシーンが連続することが批判の対象となっています。また、映画の中で描かれる恋愛要素が唐突であり、全体の物語に一貫性を欠いているとの指摘もあります 。
今日がザマミー日本公開一周年だって？！めちゃんこ楽しめる映画さー。まだ観てないみんなたちいたら観ってね(｀・∀・´)💕(一年前に描いたやつー) pic.twitter.com/Dt9peV7v3w
— Pっち (@m_pocchi) July 28, 2018
ハムナプトラの焼き直し？
「ザマミー／呪われた砂漠の王女」は、多くの人々から「ハムナプトラ／失われた砂漠の都」（1999年）と比較され、「焼き直し」だと批判されることが多いです。確かに、エジプトのミイラが現代に復活して大混乱を巻き起こすという基本的なプロットは似通っています。しかし、ハムナプトラは冒険映画としての魅力やユーモアが高く評価されているのに対し、ザマミーはその要素が乏しく、代わりにホラー要素を強調しようとした結果、中途半端な作品となってしまったという意見が多いです 。
特に、トム・クルーズ主演のアクションが「ミッション・インポッシブル」シリーズと混同されがちであり、ファンにとっては期待外れだったようです。映画の多くのシーンが急展開で理解しづらい、キャラクターの動機が不明確、恋愛要素が唐突に挿入されるなどの点が指摘されています。また、ラッセル・クロウ演じるジキル博士の存在が物語にうまく溶け込んでおらず、無駄に感じられるという批判もあります 。
さらに、映画全体のトーンが一定せず、コメディとシリアスな要素が混在しているため、観客にとっては混乱を招く結果となっています。そのため、ハムナプトラのファンからは「ザマミーはハムナプトラの劣化版だ」という声が多く聞かれます 。
ザマミーはひどい｜トムクルーズの無駄遣いなどの映画ファンの声
「ザマミー／呪われた砂漠の王女」は、公開当初から多くの批判を浴び、その評価は非常に低いものでした。特に、主演のトム・クルーズの起用が無駄だったという声が多数寄せられています。このセクションでは、実際に映画を見たファンの声を中心に、その評価を詳しく見ていきます。
ザマミーを見た人からの酷評
「ザマミー／呪われた砂漠の王女」を見た観客からのレビューには、多くの酷評が寄せられています。例えば、ある観客は「トム・クルーズ、ラッセル・クロウという、主役級の名優が揃いながら、このなんとも言えぬつまらなさは何なのでしょう？」と述べています。このコメントからも、期待外れの映画だったことが伺えます。
他にも、「ストーリーは全く意味不明。ゾンビあり、あれ、これってホラー？ギャグ？何なの？」といった具体的な批判もあります。脚本の質が低く、ストーリーの一貫性が欠けている点が多く指摘されています。また、「突然、エジプトの過去の話を語りだすけれども、と思ったらイギリスだったり…そもそも、登場する特務機関は何なの？」という混乱した展開についての不満もあります。
特に、映画の展開については、「剛速球のような超展開の連続で、初見の人間にとって理解しがたい」といった批判が多く見られます。これは、視聴者が物語に入り込めず、キャラクターの行動や物語の背景が理解しにくいことを示しています。
また、「飛行機が墜落するところまでは良かった。そこからがひどい」というコメントからも、序盤のアクションシーンは評価されるものの、その後の展開に対する失望感が強いことがわかります。トム・クルーズの演技についても、「トム・クルーズがかっこいいし、ひどすぎる作品ではないけど、これを選ぶ理由はあんまりない」という意見があり、彼の存在感が映画全体を救うには至らなかったことが伺えます。
さらに、「プロディジウムの説明のために時間を割いちゃうから、肝心のアマネットをめぐる物語も疎かになっちゃう」といった、物語の焦点がぼやけてしまったことへの批判もあります。これにより、観客は物語に集中できず、映画全体としての完成度が低く感じられる原因となりました。
一方で、映画のビジュアルや特定のシーンについては、評価する声も少なからずあります。例えば、「ミイラの女王が砂嵐を巻き起こすシーンで、本棚からあの有名なミイラ映画『ハムナプトラ』で登場した重要なアイテムが落ちてくる！」という細かなディテールに対する称賛も見られます。
ただただアマネットがかわいい映画との評判
一方で、「ザマミー／呪われた砂漠の王女」には、アマネット役を演じたソフィア・ブテラの存在が唯一の救いだと評価する声もあります。彼女の演技やキャラクターについては、一部の観客から高い評価を得ています。「アマネット役のソフィア・ブテラは、美しく、彼女の妖艶な魅力が映画を彩っていた」という声もあります。
ザマミー観てきた！王女役のソフィアちゃんが美しくて怖いけど素敵だった💕トムのアクションはやっぱり凄くてハラハラしながら最後まで楽しかった😚🙌🏻 pic.twitter.com/snjv71T6SG
— 映画好きのいちご (@meangirlsxo0) August 1, 2017
特に、アマネットのビジュアルについては「ミイラの女王が綺麗よりも『かわいい』んですよね。幼いというか、愛らしいというか。変に愛着がわくし、不気味さもない」といった感想がありました。これは、ホラー映画としての恐怖感を損なっている一方で、キャラクターとしての魅力が観客に受け入れられたことを示しています。
また、「ソフィア・ブテラ演じるアマネットのキャラクターは、その美しさと恐ろしさが同時に描かれており、視覚的には印象的」との評価もあります。彼女の演技が映画全体の評価を少しでも引き上げたことが分かります。
さらに、あるレビューでは「アマネットのキャラクターが唯一の見どころであり、その美しさが映画の唯一の救いだった」と述べられており、彼女の存在が映画にとって重要な要素であったことが強調されています。
しかし、こうした評価も一部であり、全体としての映画の評価を覆すには至っていません。映画全体の評価が低い中で、特定のキャラクターやシーンだけが注目される状況が続いています。例えば、「飛行機の墜落シーン以降は全てが失望だった」という意見や、「ラストシーンが意味不明で、続編を期待させるつもりなのかもしれないが、全く期待できない」というコメントも多く見られます。
ザマミー2（続編）はもっとひどいはずだったかも？
「ザマミー／呪われた砂漠の王女」が公開された当時、その評価は低く、続編の制作が期待されていたにもかかわらず、結果的に立ち消えとなりました。この背景には、ダーク・ユニバースシリーズの失敗が大きく影響しています。
ザマミー2（続編）はダークユニバースシリーズと一緒に立ち消えに
「ザマミー2」が制作されなかった理由の一つは、ダーク・ユニバースシリーズ自体の頓挫にあります。ダーク・ユニバースは、ユニバーサル・ピクチャーズが1930年代から1940年代にかけて制作したクラシックモンスター映画を現代によみがえらせ、それらを共通の世界観で繋げるという壮大なプロジェクトでした。このシリーズの第一弾として制作されたのが「ザマミー／呪われた砂漠の王女」でした 。
ダーク・ユニバースシリーズの構想は、マーベル・シネマティック・ユニバースの成功を受けて、他の映画スタジオも同様のシェアード・ユニバースを作りたいという流れの中で生まれました。ユニバーサルは、ジョニー・デップを透明人間に、ハビエル・バルデムをフランケンシュタインの怪物に、そしてラッセル・クロウをジキル博士にキャスティングするなど、豪華キャストを揃えました。しかし、「ザマミー」の評価が低かったことから、このプロジェクトはすぐに暗礁に乗り上げてしまいました 。
シリーズの失敗の原因として、ユニバーサルのドナ・ラングリー会長は「キャラクターたちは大変魅力的ですが、映画化を急ぐ必要はなかった。また、古典的なモンスター映画が世界観を共有することは求められていなかった」と述べています 。この発言からもわかるように、シリーズ全体のコンセプトに無理があったことが示唆されています。ダーク・ユニバースの失敗後、ユニバーサルは気鋭のフィルムメーカーと協力し、個々のモンスター映画を独立して制作する方向にシフトしました。その結果、「透明人間」などの作品が成功を収めましたが、ザマミー2の計画は完全に立ち消えとなりました 。
ザマミー2があったなら、あらすじは「ミイラの復活」がヒントに
もし「ザマミー2」が制作されていたとしたら、そのあらすじは1930年代から1940年代のクラシックモンスター映画「ミイラの復活（The Mummy’s Hand）」を元にしたものになる可能性が高かったでしょう。「ミイラの復活」は、1940年に公開されたアメリカのホラー映画で、死んだ王女を復活させようとするストーリーが描かれています 。
「ミイラの復活」は、古代エジプトの王女アナンカを復活させようとする一連の出来事を中心に展開されます。墓を発見し、ミイラを復活させる過程で様々な困難や対立が描かれ、最終的にミイラは倒されるという物語です。このストーリーは、続編としての「ザマミー2」にも応用できる要素が多く含まれています。
例えば、前作でセトの力を宿したニック（トム・クルーズ）が新たな敵として登場するか、あるいはアマネットの復活がさらに恐ろしい形で描かれるかもしれません。ニックがセトの力を使いながらも人間性を保とうとする葛藤や、アマネットがより強力なミイラとして再登場するシナリオが考えられます。さらに、プロディジウムという特務機関が再び登場し、新たなモンスターの脅威に立ち向かう展開も予想されました 。
具体的には、ニックがプロディジウムのリーダーとなり、世界中で発生する超自然的な現象を調査・対処する物語が描かれる可能性があります。アマネットは復活し、さらに強力な力を手に入れて復讐を誓う敵として立ちはだかり、ニックとアマネットの最終対決が描かれるというストーリー展開も期待されました。また、新たなキャラクターやモンスターが加わり、ダーク・ユニバースの世界観がさらに広がることも考えられました 。
これらの要素を基にした「ザマミー2」が制作されていたとすれば、観客にとってはより壮大でスリリングな冒険が楽しめる作品となっていたかもしれません。しかし、現実にはこれらの計画は実現せず、ザマミー2の物語はファンの想像の中に留まることとなりました。
総括：ザマミーがひどい映画と酷評されるわけのポイントまとめ
「ザマミー／呪われた砂漠の王女」は、豪華なキャストと壮大な企画にもかかわらず、多くの観客から酷評されました。その理由を以下にまとめます。
- 脚本の質が低い：
- ストーリーの一貫性が欠けており、観客が理解しにくい展開が続く。
- キャラクターの動機が不明確で、物語に入り込みにくい。
- 演出と編集の問題：
- 急展開の連続で、観客がついていけないシーンが多い。
- ホラー、アクション、コメディの要素が混在し、トーンが一定しない。
- キャラクター描写の不足：
- トム・クルーズ演じるニックのキャラクターが浅く、感情移入しにくい。
- アマネットの設定や背景が十分に描かれておらず、キャラクターの魅力が伝わりにくい。
- ダーク・ユニバースの失敗：
- シリーズ全体のコンセプトに無理があり、急ぎすぎた展開が逆効果に。
- 「ザマミー」の低評価が原因で、続編や関連作品の制作が中止。
- 観客の期待とのギャップ：
- トム・クルーズ主演ということで、期待値が高かったが、その期待に応えられなかった。
- 過去の「ハムナプトラ」との比較で、劣化版と見なされることが多かった。
- 視覚効果やアクションシーンの評価：
- 一部のアクションシーンや視覚効果は評価されているものの、それが全体の評価を覆すには至らなかった。
- アマネットの魅力：
- ソフィア・ブテラ演じるアマネットの美しさや妖艶さは一部で評価された。
- しかし、これも映画全体の評価を高めるには不足していた。
これらのポイントから、「ザマミー／呪われた砂漠の王女」が多くの観客から「ひどい映画」として酷評された理由が明らかになります。豪華キャストや大規模なプロジェクトにもかかわらず、脚本や演出の問題が映画全体の完成度を低くし、観客の期待を裏切る結果となりました。それでも、特定のキャラクターやシーンには一定の評価があり、完全な失敗とは言い切れない部分も存在します。
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