
カーリング女子日本代表として、そしてフォルティウスのスキップとして活躍する吉村紗也香選手ですが、最近では「結婚」や「出産」といったおめでたいニュースでも注目を集めていますね。そんな中でふと疑問に思うのが、結婚後の苗字についてではないでしょうか。
旦那さんはどんな人なのか、子供は何人いるのか、そしてネットでたまに見かける演奏家の方とは関係があるのかなど、気になっている方も多いはずです。今回は吉村選手の本名や家庭での様子について、私なりに調べて整理してみました。
記事のポイント
吉村紗也香の旧姓は現在も使用中?

まずは皆さんが一番気になっている、吉村紗也香選手の「名前」に関する疑問から紐解いていきましょう。結婚して苗字が変わったのか、それとも旧姓のままなのか、そしてネット検索でよく見かける「別人」の存在についても整理していきます。
一般男性の旦那と結婚した時期

吉村紗也香選手が結婚を発表したのは、2020年5月のことでした。お相手は一般男性ということで、名前や顔写真、職業といった詳細な情報は公開されていません。アスリートとして第一線で活躍しながら、プライベートもしっかりと育んでいたんですね。
私がこのニュースを聞いたとき、ちょうどコロナ禍で世の中が暗くなっていた時期だったので、とても明るい話題だと感じたのを覚えています。カーリング選手は遠征も多く、パートナーの理解や支えが不可欠だと思いますが、吉村選手は見事に競技と家庭を両立されています。
一般の方ということで、メディアへの露出は一切ありませんが、それがかえって「家庭は静かに守りたい」という吉村選手のプロ意識と、旦那さんへの配慮を感じさせます。
結婚発表時のコメント
当時は「温かい家庭を築いていきたい」といったコメントを発表されており、競技への意欲も変わらず持ち続けていることを強調されていました。
待望の子供を出産し現役復帰

結婚から約3年後の2023年12月14日、吉村選手は第一子となる男の子を出産されました。これには私も「おおっ!」と驚くと同時に、心からおめでとうと言いたくなりましたね。
驚くべきはその復帰の早さです。出産後、わずかな期間で氷上に戻り、トップフォームを取り戻していく姿はまさに「ママさんアスリート」の鑑。出産を経て身体のバランス感覚などは変化するはずですが、それを微塵も感じさせない正確なショットは流石としか言いようがありません。
「家族の支えがなければ競技を続けることはできませんでした」という言葉からは、旦那さんや周囲のサポートがいかに手厚いかが伝わってきます。息子さんの存在が、今の吉村選手の強さの源になっているのは間違いないでしょう。
同姓同名の三味線奏者は別人

ここで一つ、検索するときに注意したいポイントがあります。ネットで「吉村紗也香」と検索すると、時折「三味線」「演奏家」といったキーワードが出てくることがあります。「えっ、カーリング以外に三味線もやってるの?」と勘違いしてしまう方もいるかもしれません。
注意:同姓同名の別人です
長唄三味線奏者として活動されている「吉村紗也香」さんという方がいらっしゃいますが、カーリング選手の吉村選手とは完全に別人です。
漢字も全く同じなので混同しやすいですが、顔写真やプロフィールを見れば違いは一目瞭然です。カーリングの吉村選手は北海道出身のアスリート、三味線奏者の方は音楽家ですので、情報を探す際は混ざらないように気をつけたいですね。それぞれの分野で素晴らしい活躍をされています。
登録名は変更なしで本名のまま

さて、肝心の苗字についてですが、結論から言うと吉村選手は結婚後も「吉村紗也香」という名前で活動を続けています。
戸籍上の本名がどうなっているのかは公表されていませんが(一般的には旦那さんの姓になっている可能性が高いですよね)、選手としての登録名は「吉村(Yoshimura)」のままです。これは私たちファンにとっても馴染み深いですし、長年のキャリアで築き上げた「吉村紗也香」というブランドを大切にされている証拠かなと思います。
現在の登録状況
- 活動名(登録名):吉村 紗也香
- 旧姓(Maiden Name):吉村
- 戸籍上の姓:非公表
なぜ旧姓のまま活動するのか

では、なぜ彼女は旧姓のまま活動しているのでしょうか。これにはカーリング界、ひいては女子アスリート界全体の事情も関係しているように思います。
過去を見てみると、例えば元日本代表の小笠原歩選手(旧姓:小野寺)や船山弓枝選手(旧姓:林)のように、結婚を機に登録名を変更した選手も多くいました。そのため、「結婚=改姓して登録変更」というイメージを持つファンも少なくありません。
しかし近年では、結婚後も慣れ親しんだ旧姓を通称として使い続けるアスリートが増えています。吉村選手の場合、ジュニア時代からの実績があり、海外の選手や関係者からも「Yoshimura」として認知されています。五輪を目指す上で、名前を変えることによる混乱を避けるという実務的なメリットも大きかったのではないでしょうか。
何より、「吉村紗也香」として戦い続ける姿に、彼女自身の競技へのプライドを感じずにはいられません。
吉村紗也香が旧姓で挑む五輪への道のり

名前の話が整理できたところで、ここからは吉村選手がいかにして「フォルティウス」を率い、ミラノ五輪の切符を掴んだのか、そのドラマチックな道のりを振り返ってみたいと思います。単なる順風満帆なキャリアではなかったところが、彼女の魅力なんですよね。
常呂町で結成したWINS時代

吉村選手の原点は、カーリングの聖地・北海道北見市常呂町にあります。小学4年生のときに結成したチーム「WINS」は、なんと大学までメンバーが変わらずに続いたという伝説的なチームです。

中学、高校、大学と進学のタイミングでチームが解散してしまうことが多い中、彼女たちは結束を守り続けました。パシフィックアジアジュニア選手権での3連覇や、世界ジュニア選手権での銅メダル獲得など、この時期に培ったチームワークと勝負強さが、今のスキップとしての吉村選手の土台になっています。
| 時期 | 主な実績 |
|---|---|
| 2011-2013 | パシフィックアジアジュニア選手権 3連覇 |
| 2013 | 世界ジュニア選手権 銅メダル |
フォルティウス独立後の苦難

社会人になってからは「北海道銀行フォルティウス」として活躍していましたが、2021年に大きな転機が訪れます。なんと北海道銀行とのスポンサー契約が終了してしまったのです。
普通ならここでチーム解散や移籍があってもおかしくない状況ですが、彼女たちは諦めませんでした。チーム名を単に「フォルティウス」とし、クラブチームとして独立する道を選んだのです。この時期は本当に大変だったと思いますが、その後、社会医療法人柏葉会などの支援を受け、競技環境を整えていきました。
「スポンサーが離れる」という逆境を乗り越え、自分たちの力で再び這い上がってきたストーリー。これを知ると、応援にもさらに熱が入ってしまいます。
チームメイトとの連携と強み

現在のフォルティウスは、吉村選手を中心とした鉄壁のチームワークが持ち味です。
- 小野寺佳歩選手:経験豊富なサード/セカンド。攻守の要としてチームを支えます。
- 近江谷杏菜選手:安定感抜群のリード/セカンド。正確なセットアップでチャンスを作ります。
- 小谷優奈選手:勢いのある若手。チームに新しい風を吹き込む存在です。
特に吉村選手の代名詞とも言えるのが、正確無比な「ドローショット」。ハウス(円)の中心にピタリと止める技術は世界レベルです。氷の状態を冷静に読み、チームメイトのスイープを信じて投じる一投は、見ていて鳥肌が立つほどの美しさがあります。
ミラノ五輪代表権を獲得した現在

そして2025年12月、ついに歓喜の瞬間が訪れました。ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季オリンピックの最終予選を勝ち抜き、悲願の五輪代表権を獲得したのです。
これまであと一歩のところで五輪を逃してきた吉村選手にとって、これは通算5度目の挑戦での快挙。結婚、出産、チームの独立など、様々なライフイベントと苦難を乗り越えて掴んだこの切符には、計り知れない重みがあると思います。
日本カーリング協会の発表でも、吉村選手らフォルティウスのメンバーが正式に日本代表として派遣されることが確認されています(出典:日本カーリング協会『トップページ』)。
吉村紗也香の旧姓に関するまとめ
今回は、カーリング女子日本代表・吉村紗也香選手の「旧姓」や結婚、そして五輪への道のりについて調査しました。
調べれば調べるほど、彼女がただのアスリートではなく、一人の女性としても母としても、そしてチームのリーダーとしても逞しく成長してきたことが分かります。名前が変わろうが変わるまいが、氷上で輝く「吉村紗也香」の姿は変わりません。
記事の要点まとめ
- 吉村紗也香選手は結婚後も登録名は「吉村」のままである
- 2020年に一般男性と結婚し、2023年に男児を出産している
- ネット上の「三味線奏者」は同姓同名の別人である
- フォルティウス独立などの苦難を乗り越え、ミラノ五輪代表を掴んだ
ミラノ五輪でのフォルティウスの活躍、そして吉村選手の神がかったショットが見られるのを、私も今から楽しみにしています!



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