
Finaleの代わりを探すなら、公式が移行先として案内するDoricoは有力な候補です。ただし、Finaleの独自ファイルをそのまま開くソフトではなく、MusicXMLを経由する移行になります。2026年10月8日時点の公式情報を基に、購入窓口・互換性と他の選択肢を整理します。
記事のポイント
Finale開発終了後の代わりになる互換ソフトは?

代替選びでは、今ある楽譜を閲覧したいのか、編集を続けたいのかを先に分けると整理しやすくなります。PDFで読めれば足りる作品と、音符やパート譜を修正する作品では必要な作業が違います。
Finaleで細かく整えた譜面がある場合、見た目まで新ソフトで完全に再現できるとは限りません。既存の独自ファイルも残し、変換したデータだけで置き換えないことが大切です。
MakeMusicが案内する候補はSteinbergのDoricoです。Finale利用者向けの公式案内にはクロスグレードと移行教材が用意されています。公式に推奨されていることと、自分の作業に最適なことは分けて考えましょう。
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突然の開発終了アナウンス

MakeMusicは2024年8月26日にFinaleの開発終了を発表しました。新機能・OS対応の更新が続く製品ではなくなったため、長期的に編集を続ける作品には移行を検討する理由があります。
一方で、開発終了は既存の楽譜が直ちに使えなくなる意味ではありません。公式は、インストール済みの環境ではOSの変更等がなければ利用が続くと説明しています。
当初の発表から認証の方針は更新されています。2026年7月の追記では、新しい端末でのFinale認証を期限を設けず継続するとしています。古い「2025年に認証できなくなる」という案内だけで判断しないようにしましょう。
すべての作品を一度に変換する必要があるかは、今後の編集予定次第です。急いで移行するという説明を繰り返すより、残す原本と編集を続ける作品を分ける方が実務的です。
公式サイトでは「Dorico」へのクロスグレードを案内
2026年7月23日にFinale eStoreでのDoricoクロスグレード販売は終了し、公式はSteinbergでの購入へ案内しています。現行の対象製品・資格確認・金額は購入窓口で確かめてください。過去の特別価格を現在の価格として紹介しません。
Doricoには音符や記号の配置を整える仕組みがあります。ただし、配置が自動になることと、移行データが無調整で完成することは別です。最終的な楽譜の確認は必要です。
Finaleの独自形式は主に.musや.musxです。.mxlは圧縮MusicXMLの拡張子で、Finale専用形式ではありません。Doricoへ持ち込む場合は、FinaleでMusicXMLを書き出してから読み込む方法が公式に案内されています。
クロスグレードは購入資格の話で、ファイルの完全互換を保証するものではありません。2026年7月の公式追記によると、Steinbergからのクロスグレード購入にはFinale v27は含まれません。
使い始める前に、現在のOS対応、必要なエディション、既存ファイルを書き出せる環境を確認しましょう。「従来の作業を変えずに使える」「短期間で必ず慣れる」とは言えません。
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Finale開発終了後に代わりになる互換ソフトとして勧められる「Dorico」はどんなソフト?

DoricoはSteinbergが開発する楽譜作成ソフトです。ここでは公式の機能説明を整理しており、著者がFinaleとDoricoを実機で比較したレビューではありません。
Doricoは音楽の内容を扱う工程と、ページ上の細かな配置を整える工程を分けて考えられる構成です。使い慣れたFinaleと同じ操作をそのまま続けるというより、Doricoの仕組みを覚える移行になります。
以下では、操作の考え方、ファイルを移す方法、浄書の調整と版による機能差を確認します。
FinaleとDoricoの主な違いは?

主な違いは「どちらが簡単か」という一律の評価より、入力や編集の手順をどう覚えるかにあります。これまでのショートカットや配置調整を、そのまま置き換えられるとは限りません。
Doricoの自動配置は特徴の一つです。取り込んだ譜面にもDorico側の配置規則が働くため、Finaleで手作業した見た目がすべて同じになるという説明は避けます。
同じ音楽内容から、スコアやパート譜の表示を整える作業も比較のポイントです。必要な楽器数やページ調整が、選ぶエディションで使えるかを確認すると選びやすくなります。
Finaleで作成したファイルをDoricoで読み込める?
DoricoはFinaleの.musや.musxを直接開く方法ではなく、MusicXMLを通じて移行します。開発元の移行解説も、独自形式と交換形式を区別して説明しています。
MusicXMLは音符などの音楽情報と一部の表示情報を他ソフトに渡すための形式です。元のレイアウトを完全に保つ保証はなく、複雑な記譜ほど読み込み後の確認が必要です。
確認の基準として元のPDFも残しておくと、変換後の音符・記号・パート譜を見比べられます。公式の移行解説は、Finale原本に加えPDF、MusicXML、MIDIを保存する方法を紹介しています。
FinaleとDorico操作性の違いは?
Doricoの公式マニュアルは、Setup、Write、Engrave、Play、Printという工程ごとのモードを説明しています。音符の編集、見た目の調整、再生、出力を切り替えて扱う考え方です。
まずは使う操作を絞って覚えると、比較したい点が明確になります。たとえば短い譜面で入力・記号の変更・パート譜の出力を確認し、これまでの手順との違いを見ます。
掲載している2024年8月のX投稿は、当時の各投稿者の感想です。全利用者が同じ速さで慣れることや、現在のバージョンの優劣を証明する資料ではありません。
#Dorico のコピー・ペーストの便利さを語る。このサクサク感に慣れるとFinaleには戻れません。 pic.twitter.com/pl2U7VaNuE
— 重田壮也 | Soya Shigeta (@soyashigeta) August 26, 2024
譜や浄書の扱いでの違いは?
浄書は、音符の内容だけでなく譜面の読みやすさを整える工程です。Finaleで手動調整した箇所は、移行後の見た目を比較するときの確認項目になります。
Doricoでは配置規則やレイアウトの設定から全体を調整し、必要な箇所を個別に直す考え方が公式の移行解説で示されています。元の配置を残すか、Doricoに整え直させるかも読み込み設定で変わります。
「必ず短時間で高品質になる」とは断定できません。元譜の複雑さや仕上げたい体裁により調整量が変わるため、代表的な譜面とパート譜で確認しましょう。
Doricoで新しくできる機能はある?
2025年のDorico 6の公式発表では、コード記号の扱いや設定の読み込み・書き出しなどの改善が紹介されています。2024年の記事の「新機能」を、そのまま現在の最新情報として扱わないようにします。
元記事の「AIを活用した自動浄書」という説明には、その仕組みを裏付ける根拠がありません。ここでは、公式が説明する自動配置・浄書の設定として紹介し、AI機能とは断定しません。
Dorico Proの公式機能紹介には、スコアの集約表示やコード記号からの音符生成なども掲載されています。機能の有無は版で異なるため、Proの機能をすべてのエディションに共通としないことが重要です。
10年以上ずっと使ってきた
— 堤 有加(ゆかてぃー)▷▶▷Keyboard (@yukaty27) August 26, 2024
譜面の相棒Finaleちゃん📝👩💻
慣れすぎたUIが変わる抵抗もありつつ
Cubaseユーザーの私にとっては
Doricoに慣れれば便利なことも知ってた、、
でも数百?1000超え?のファイル変換は
めんどくさいがすぎる…😭😭
同じ境遇の人、情報交換しよー🥺 pic.twitter.com/eSVuntRVOF
Finale開発終了後の代わりになる互換ソフトは他にもある?

Dorico以外も選択肢になります。無料で使いたい、共同作業の相手に合わせたい、MIDI編集も行いたいなど、目的によって比較する点が変わります。
以前候補に挙がっていた製品も、2026年時点で販売やサポートの状況が変わっています。以下では現行の候補と、終了・移行案内を確認する必要がある製品を分けて紹介します。
Dorico以外の乗り換え候補

1. Sibelius
AvidのSibeliusは、MusicXML・MIDIの読み込みと浄書を案内している楽譜作成ソフトです。共同作業の相手がSibeliusを使う場合は、ファイルのやり取りも比較材料になります。
Dynamic Partsは、スコアの編集をパート譜へ反映する機能として公式に紹介されています。使いたい機能と楽器数の上限が、選ぶ版に含まれるかを確認しましょう。
Sibelius Cloudの共有は、ブラウザで楽譜を表示・再生してもらう仕組みです。これだけで複数人が同時に同じ楽譜を編集できると説明するのは正確ではありません。PDF出力なども用途に合わせて比較できます。
2. MuseScore
MuseScore Studioは無料で使えるオープンソースの楽譜作成ソフトです。楽譜を読む・書く目的で、まず費用をかけずに移行を検討したい場合の候補になります。
Studio本体が無料であることと、オンライン楽譜サービスや追加音源のすべてが無料であることは別です。Finaleとすべて同じ機能がある、更新が常に迅速だという比較は行いません。
公式のファイル形式解説は、MusicXMLやMIDIなどの書き出しを説明しています。MusicXMLにも未実装の要素があるため、元の表示を完全に再現するものとは扱わず、取り込んだ譜面を確認しましょう。
3. Notion
PreSonus Notion 6は過去の候補ですが、2026年1月13日の公式告知によるとデスクトップ版と拡張音源の新規販売は終了しています。現行のFender Notionと、旧Notion 6を区別する必要があります。
旧Notion 6の顧客・技術サポートは2027年1月13日までと案内されています。永久ライセンスの既存利用者には、その後もアカウントからインストーラーを取得できると説明されていますが、サポート継続の意味ではありません。
公式告知は、.notionファイルをFender Notionで開く方法と、MusicXMLで他ソフトへ移す方法を紹介しています。Fender Notionは無料の本体と機能追加の有料条件があるため、旧製品の機能や料金をそのまま当てはめないようにしましょう。
4. Overture
Sonic ScoresのOverture 5は、楽譜とMIDIデータを扱えるソフトです。画面上の譜面とピアノロール等での編集を重視する場合に比較対象になります。
公式は譜面上でのMIDI編集や、録音したMIDI演奏を扱う機能を紹介しています。ただし、Finaleより必ず簡単だという比較や、すべての最新OSで動作するという保証はしていません。
公式ダウンロードページにはMusicXMLの読み書きに関する更新履歴が掲載されています。記載されているOS情報には古いものもあるため、購入前に現在の端末で試せるデモと対応条件を確認してください。
5. Forte
FORTEの公式サイトは開発とサポートの終了を告知しています。したがって、今から導入する製品として使いやすさや価格だけを理由に勧める情報へは更新できません。
元記事はFORTEと紙の楽譜を読み取るScanScoreを一体の機能として紹介していました。現行の公式案内はScanScoreの開発へ注力すると説明しており、終了したFORTEと別製品の継続を区別します。
既存利用者がFORTEの情報を探す場合は、公式にある旧ライセンスやダウンロードの案内を確認してください。本文では、終了告知に年の明記がない2月14日の販売期限を、2026年の期限と推定しません。
私なら、代表的な既存譜を一つ選び、音符・記号・パート譜・PDF出力を確認する項目表から検討を始めます。これは選ぶための考え方で、実際に移行試験を終えたという体験談ではありません。
総括: Finaleの代わりの互換ソフトは?開発終了後はDoricoへの切り替えがベスト?についての本記事ポイント
Finaleからの移行で確認しておきたい点を、現行の公式案内に沿ってまとめます。
- Finaleの開発終了の影響
- Finaleの開発は2024年8月26日に終了。認証の方針は後に更新され、2026年7月の公式追記は新しい端末での認証継続を案内している。
- 既存作品を全部変換するかは編集予定次第。元のFinaleファイルと閲覧用PDFを残す。
- Doricoが推奨される理由
- Doricoは公式の移行候補。2026年7月23日以降のクロスグレード購入先はSteinberg。
- 自動配置はあるが、操作の習得と仕上がりの確認は必要。誰にとっても最適と断定しない。
- Doricoへの移行はMusicXML経由。独自形式を直接開けるわけではなく、配置の完全再現も保証されない。
- Dorico以外の互換ソフトの紹介
- Sibelius:MusicXMLの読み込みやスコア・パート譜の連動、Cloud共有を比較。共有と同時編集を混同しない。
- MuseScore:現行名はMuseScore Studio。無料の本体と有料のサービス・追加機能を区別。
- Notion:旧Notion 6の販売終了と2027年1月13日のサポート期限を確認。Fender Notionと区別。
- Overture:譜面とMIDI編集を扱う候補。MusicXMLの変換と現在のOSでの動作を確認。
- Forte:公式が開発・サポート終了を告知。新規導入のおすすめとして扱わない。
- 総合評価
- Doricoを軸に、費用、必要な版、移行後の譜面、共同作業の相手と使う形式を比べると、自分の用途に合わせて選べます。
- ベストな一製品を全員に決めることはできません。公式の移行案内が整ったDoricoは有力ですが、無料のStudioや相手が使うSibeliusなども、必要な作業によって候補になります。
Finaleの代わりは「ファイルが読めるか」だけでなく、「必要な譜面を編集して出力できるか」で判断しましょう。古い価格や終了予定ではなく、購入窓口と製品の現行案内を確認することが、移行の最初の一歩になります。
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